[原子力産業新聞] 2003年9月18日 第2202号 <3面>

[米・NRC] デービスベッセで特別検査

 米原子力規制委員会(NRC)は8日、オハイオ州ファーストエナジー社のデービスベッセ原子力発電所(91万キロワット・PWR)の特別検査を開始、原子炉冷却系の耐圧試験を七日間にわたり監視する。

 同発電所は昨年2月から停止している。停止中に原子炉圧力容器上蓋に腐食による穴が見つかり、停止が続いており、運転再開にはNRCの許可が必要。

 原子炉は運転時の温度・圧力に加圧して試験を受ける。通常は4〜6時間の試験だが、ファーストエナジー社は慎重を期して7日間としたもの。また、この試験を利用して、原子炉圧力容器下鏡からの漏れがないことも確認する。NRCは試験作業と集めたデータを独立審査、試験中は発電所運転員の行動を監視する。


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