[原子力産業新聞] 2003年9月18日 第2202号 <3面>

[政府] 川口外相がウクライナ訪問

【6日=松木良夫キエフ駐在員】川口外務大臣はズレンコ・ウクライナ外務大臣の要請により、8月31日から9月2日までウクライナを訪問、同外務大臣、ヤヌコヴィッチ首相、クチマ大統領と会談し、双方が今後の両国関係の発展に向けて努力することを約束した。特に軍縮と核不拡散問題については、両国は同じ立場に立っているとの理解が示された。

 日本からウクライナへのチェルノブイリ支援の実績について、ウクライナ側は高く評価しており、更に協力関係が続くことを望むとの意見が表明された。

 日本とウクライナはともに、広島・長崎の被爆者援護とチェルノブイリ事故の被災者援護の経験を持ち、また、日本もウクライナも共に核兵器を持たないと宣言しているなど類似点がある。ウクライナは1991年の独立後、世界第3位の核兵器保有国だった時期があるが、これを全てロシアへ返還し、現在は日本と同じ核兵器を持たない核不拡散体制の推進国だ。


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