[原子力産業新聞] 2003年10月2日 第2204号 <2面>

[東京電力] 福一・6号が定検開始

 東京電力は9月30日から、同社の福島第一・原子力発電所6号機(BWR、110万キロワット)の第18回定期検査を開始した。

 今回の定検では、燃料集合体の取替えといった通常の点検項目に加え、@中部電力の浜岡原子力発電所1号機における、余熱除去系配管の破断の対応とした、「残留熱除去系蒸気凝縮配管の撤去工事」の実施A同浜岡1号機の対応とした、制御棒駆動機構ハウジングのスタブチューブ185本のうち外周部の108本について、「下部溶接部の目視点検」の実施――が行われるほか、炉心シュラウドの内側及び外側溶接線の目視点検などが行われる予定。なお停止期間は、237日間が見込まれている。

 福島第一・6号機は、原子炉格納容器漏洩率検査のため、今年4月15日に中間停止し、7月13日に、約3か月振りの原子炉再起動を果たしている。


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