[原子力産業新聞] 2003年10月2日 第2204号 <3面>

[米・上院] エネ・水資源予算案承認

 米上院は9月16日、満場一致で273億ドルの2004年度エネルギー・水資源予算案を承認した。同法案は、原子力研究・開発のための資金を増額し、ユッカマウンテンの使用済み燃料処分場の資金を削減するものである。ユッカマウンテンに対しては、上院が支出額の削減を示しているのに対し、下院は増額を提示しており、今後の調整が待たれる。

 全体として、法案は4億3740万ドルを原子力、科学、技術計画に確保しており、行政機関の要求よりもほぼ5000万ドル多い。原子力研究計画には、下院提示額より200万ドル多い1200万ドルが確保された。

 ドメニチ上院議員は原子力研究・開発の支持を繰り返し表明し、「最終的に米国で2基以上の新規商用発電炉を建設したい」と述べた。上院法案はさらに、電力と水素の両方を生産するアイダホ国立研究所での新原子炉開発に3500万ドルを拠出する。

 原子力規制委員会(NRC)対するに6億2610万ドル、NRCの総監査官室への730万ドルの拠出は、上下両院が承認した。


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