[原子力産業新聞] 2003年10月2日 第2204号 <4面>

[速報] 今年度上半期の設備利用率は53.8%に

9月の利用率は62.4%に

 日本原子力産業会議の調査によると、2003年度上半期のわが国の原子力発電所の平均設備利用率は53.8%、時間稼働率が54.8%と、前年同期のそれぞれ84.2%、84.1%を、著しく下回った。

 本年度上半期を通じて、設備利用率、時間稼働率ともに100%以上を達成したのは、10基。BWRでは、東海第二の1基のみだった。上半期の設備利用率が最高だったのは、高浜1号機の104.3%、次いで高浜3号機(=写真)の103.8%、玄海2号機の102.9%だった。

 一方、9月の運転実績は、福島第一5および川内2の2基が運転を再開したのに対して、8基が新たに定検等により停止したため、利用率が62.4%、稼働率が62.2%となった。これは8月の利用率63.3%と比べて、約1ポイントの微減であり、前年同月比では約15ポイントの減少だった。

 9月中に定検に入ったのは、敦賀2、福島第一6、柏崎刈羽7、美浜2、島根1、伊方3、玄海1の7基で、その他の原因による停止が泊2の1基であった。

 9月の炉型別設備利用率では、BWRが48.4%、PWRが81.5%となった。

 また、9月の電力会社別の設備利用率では、関西電力が89.6%、次いで九州電力の84.0%、四国電力の83.5%、中国電力の83.0%となった。


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