[原子力産業新聞] 2003年10月9日 第2205号 <2面>

[東京電力] 柏崎刈羽で、部品欠損等トラブル

 東京電力は5日、現在定期検査中の柏崎刈羽原子力発電所7号機において、タービン建屋に設置されたタービン駆動原子炉給水ポンプA号機のポンプケーシングの一部に、長さ約10センチ、厚さ約7ミリ、幅約5センチの欠損が認められたと発表した。

 欠損していた部分はポンプケーシングの内部構造物で、東電によれば、同機の分解点検を実施したところ発見されたという。既に一部の欠損部については回収されており、東電では残りの欠損部の所在調査を行うと共に、欠損が生じた原因調査を行っていく予定だ。

 また同社は7日、同7号機において、6日に原子炉冷却材再循環ポンプ10台のうち1台について、ポンプの羽根(インペラ)に針金状の異物が噛み込み、微小な傷があることが確認されたことを発表。このため今後、詳細に調査・点検を実施することとしている。


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