[原子力産業新聞] 2003年10月9日 第2205号 <3面>

[イラン] IAEA協議で進展

【テヘラン4日共同】イランのサレヒ国連ウィーン代表部大使は4日、イランの保守系MEHR通信に対し、テヘランでの国際原子力機関(IAEA)査察団との協議で、今後の協力計画についてIAEAと合意したと語った。また国営イラン放送で、協議は「建設的」と述べ、イランがIAEAの多くの質問に回答したことを明らかにした。

 IAEA理事会は9月、ウラン濃縮計画に関連し、IAEAが必要と認めるすべての場所での調査を要求するなどの決議を採択。IAEA査察団はイランのウラン濃縮計画の解明を目指し、2日からイラン側と協議を開始していた。

 今回の協議でこれまでに、濃縮計画の問題に関して進展があったかどうかは不明。

 サレヒ大使は、協議の中でIAEAが求める核査察強化のための追加議定書調印については話し合っていないと述べた。


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