[原子力産業新聞] 2003年10月9日 第2205号 <4面>

[文科省、経産省] 「原子力の日」ポスター、受賞作品を発表

 文部科学省と経済産業省は3日、「原子力の日」の広報活動の一環として公募していた「原子力の日・ポスターコンクール」の審査結果を発表した。

 第10回となる今回は、子供部門3063点、一般部門3767点、学校参加特別賞に小学校565校、中学校408校の応募があった。その中から文部科学大臣賞に選ばれた村山友理さん(8歳、埼玉県・小学3年)と、経済産業大臣賞に選ばれた堀由紀子さん(16歳、兵庫県・高校1年)の作品は、「『未来』と『安全』原子力」というキャッチフレーズを入れて「原子力の日」のポスターとして全国の主要新聞への掲載や、駅や車内広告に掲出されるほか、全国の小、中、高等学校、図書館、自治体、関係機関等に送付される。このほか、子供部門から優秀賞2点、佳作3点、入選4点、一般部門から優秀賞2点、佳作3点、入選5点、学校参加特別賞に小学校3校、中学校4校がそれぞれ選ばれた。

 文部科学大臣賞の村山友理さんは、「折り紙を見ていたら電球の光に見えてきた。未来もこんな明るい世界になったらいいな」という思いで描いたという。また、経済産業大臣賞の堀由紀子さんの電球を気球に見たてた作品は、「原子力の力でみんなが楽しく過ごせる世界」を表現したもの。応募作品の審査委員長を務めたグラフィックデザイナーの永井一正氏は村山友理さんの作品について、「子供ならではの感性が大変素直に作品で出ている。非常にシンプルだが、ほのぼのとして何か心を打つものがある作品だと思う」。また、掘由紀子さんの作品については、「闇の世界では楽しさは表現できない訳で、光による明るさがあって初めていろいろな希望や楽しさが出せる、そういうものを電球の気球に託して喜びをよく表現している」と評している。

優秀賞、佳作、入選者名 (敬称略)

【子供部門】▽優秀賞=稲岡千尋(小学6年)、谷口誼(小学1年)▽佳作=岡野令奈(小学4年)、藤本凛気(小学6年)、三上響(小学4年)▽入選=片山沙紀(小学6年)、酒入綺衣(小学4年)、島田千晶(小学6年)、鈴木ありさ(小学3年)。

【一般部門】▽優秀賞=今吉絵馬(高校1年)、後藤重夫(グラフィックデザイナー)▽佳作=音辻瑞枝(学習塾講師)、野島李香(中学2年)、松本侑也(高校3年)▽入選=酒井繁美(イラストレーター)、佐々木興進(配達員)、菅原勇(無職)、永野淑能(中学3年)、能登久仁(高校3年)。

【学校参加特別賞】▽千葉県夷隅町立中川小学校、東京都文京区立指ヶ谷小学校、沖縄県志川市立兼原小学校、千葉県浦安市立見明川中学校、愛知県豊橋市立高師台中学校、大阪市寝屋川市立第二中学校、大阪教育大学附属池田中学校。


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