[原子力産業新聞] 2003年10月16日 第2206号 <1面>

[電中研] 情報公開ライブラリーを開設

 電力中央研究所は1日から、国内原子力発電所の運転に関する情報やデータをまとめて公開するホームページ「原子力発電情報公開ライブラリー 『ニューシア』」の運用を開始した。

 同研究所が、電力9社および日本原子力発電の依頼を受け運用を開始したもので、情報やデータを国民と共有することにより、いろいろな立場からの意見を集め、「より一層、安全で安心してもらえる発電所を目指す」としている。

 具体的には、ニューシアは@国へは報告する必要はないが、電力会社が自主的に公開の対象に含めている情報(保全品質情報)と、法令の定めに従い国への報告を行ったトラブル情報とを合わせた「事故・故障情報」A装置の重要度や検査の対象、頻度を決めるのに近年取り入れられるようになってきた、確率を用いた定量的方法(確率論的リスク評価または確率論的安全評価)の評価のもとになるデータ「信頼性情報」を公開。また、電気事業連合会・各電力会社へのリンクページもあり、誰でも原子力発電所で何が起こり、電力会社がどのように対応したかを知ることが出来るようになっている。

 ニューシアのホームページアドレスは、www.nucia.jp。


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