[原子力産業新聞] 2003年10月16日 第2206号 <3面>

[IAEA] エルバラダイ氏がイラン訪問へ

 イランの核開発問題で、国際原子力機関(IAEA)理事会が決めた10月末の期限が迫る中、IAEAのエルバラダイ事務局長は、16日からイランを訪問する。保障措置担当幹部も同行する予定。

 同事務局長は、イランからの情報提供や施設の立ち入り許可などで前進はあるが、「イランは原子力活動について100%の情報を提供しておらず、時間はなくなりつつある」とし、ウラン濃縮計画の歴史と性格が中核となる問題だと述べ、これには1、2週間あれば十分との考えを示した。

 エルバラダイ事務局長は、イラン訪問中に、不完全な情報や残る問題の解決を目指し、11月の次期理事会で報告する意向だ。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.