[原子力産業新聞] 2003年11月6日 第2209号 <1面>

[原子力委] 「サイクル語る会」開く

 原子力委員会は、10月24日、愛媛県伊方町の伊方町庁舎で「核燃料サイクルについて語る会」を開催した。伊方町から伊方町環境監視委員会の20名の委員、原子力委員会からは5名の全委員が出席した。

 この会は、核燃料サイクルについて地元関係者と相互理解を深めることが目的。原子力委員会は今年8月に「核燃料サイクルについて」をまとめたこともあり、「語る会」の開催を原子力立地地域に呼びかけている。伊方町での開催はこの第1回目。

 今開催では伊方町から、伊方町にある使用済み燃料の管理・再処理の見通し、四国電力の努力もあり伊方町で原子力反対は少なく他の電力事業者も参考にしたらどうか、海外でのプルサーマルの実施状況、国内の核燃料サイクル施設の進捗状況、などの質問、意見が出された。

 これに対して、原子力委員会は六ヶ所再処理工場をはじめとする核燃料サイクル事業の見通しをはじめ海外動向、関連する行政機関や各事業者の最近の取組みなどについて説明した。

 伊方町環境監視委員会は中元清吉町長を会長に町議会議員、漁業共同組合、婦人会、PTA連合会などの代表者で構成される。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.