[原子力産業新聞] 2003年11月6日 第2209号 <1面>

[原子力安全・保安院] MOX品質保証活動の報告書を受理

 経済産業省原子力安全・保安院は23日、関西電力より「海外MOX燃料調達に関する品質保証活動の改善状況について」とする報告書を受領したと発表した。

 同報告書は、英国原子燃料会社(BNFL)において製造された、関電の高浜発電所3、4号機向けウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料品質管理データに一部不正があった問題で、「関西電力が再度MOX燃料の輸入燃料体検査申請を行うためには、通商産業省(当時)が同社の品質保証体制が申請者資格を有するに足るよう改善されていることを確認する作業が必要」との方針を打ち出した、電気事業審議会「BNFL社製MOX燃料データ問題検討委員会報告」を受けて提出されたもの。

 再発防止策として、同社が行ってきた品質保証改善活動についての取り組みを、@MOX燃料調達業務の仕組みづくりA品質保証活動を組織・運営し、評価する仕組みづくり――に分類して解説している。

 保安院では今後、報告書の内容を審査するとともに、関西電力に対する調査を行い、同社の海外MOX燃料調達に関する品質保証活動の改善状況を確認していく方針だ。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.