[原子力産業新聞] 2003年11月20日 第2211号 <3面>

[米・NEI] 原子力工学で大学支援

 米オハイオ州のシンシナチ大学(UC)は、5年間で機械工学の学士号と原子力工学の修士号を取得できる合同学位課程を立ち上げた。同課程は米原子力エネルギー協会(NEI)が、ファーストエナジー社とともに支援したもので、原子力・放射線工学の大学院課程で有能な意欲ある学部生を開拓することが目的。

 UCのJ・クリステンソン教授によると、工学修士課程の学生が同課程に好意的な反応を示しており、8年後には同課程入学者が平均約60名の安定数に達すると予想される。同課程参加者は、学部在籍中に収入を得られるのに加え、大学院課程では授業料免除と給付金を受けられる。

原子力と風力に支持が集まる

 米ウィスコンシン大学マジソン校で、工学部主催により将来の原子力の役割を検討する会議が10月に開かれ、J・ワイリー学長は、「来世紀の主な課題のひとつは温室効果ガスの排出抑制」と述べ、長期的観点からは、石炭や天然ガスは温室効果ガスの排出量が多すぎると言及した。

 会議では、新規原子力発電所が、経済的に魅力のある二酸化炭素低排出発電技術を代表し、21世紀の経済でウィスコンシン州が競争力を得るのに役立つとの結論を得た。

 「長期的な持続可能性と温室効果ガス排出削減のためには、風力と原子力を組合せた発電が最も実用的」と同学長は述べている。


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