[原子力産業新聞] 2003年11月27日 第2212号 <3面>

[ドイツ] シュターデが停止

 ドイツ北部のニーダーザクセン州にあるシュターデ原子力発電所(=写真、66万キロワット・PWR)は14日、31年間におよぶ運転を停止した。停止の決定について所有者のエーオン社は、「主に商業的な理由だが、政府の政策の変化に対応したもの」と説明している。シュターデ発電所は1984年以来、隣接する岩塩鉱に熱も供給していた。2000年6月のドイツでの原子力発電の段階的廃止合意以来、停止することになった原子力発電所はこれが初めて。J・トリッティン連邦環境大臣は、今回の停止を受け、原子力の段階的廃止政策が進んでいるとしている。

 ドイツの19基の原子力発電所は、2002年に合計1650億キロワット時を発電、総電力の3分の1を占めており、ドイツの全交通機関からの二酸化炭素放出量に相当する毎年約1億6500万トンの放出を防いでいる。


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