[原子力産業新聞] 2003年12月4日 第2213号 <4面>

[運転速報] 11月利用率は64.3%へ上昇

 日本原子力産業会議の調べによると、11月のわが国原子力発電所の設備利用率は64.3%へ約8ポイント増加し、3か月ぶりの上昇を記録した。稼働率も63.0%と、前月比約7.7ポイント上昇。これは11月中に定検入りしたユニットがない一方で、定検その他の原因により停止していた泊1号機、同2号機、女川2号機(=写真左端)、美浜2号機が発電を再開したためだ。

 炉型別では、PWRは91.1%で前月から14.3ポイント上昇。BWRも44.6%と、対前月比で3.2ポイントの上昇を記録している。

 期間中に利用率が高かった電力会社は、日本原子力発電が100・9%の利用率をマーク、次いで関西電力の100.0%だった。

 原子炉別では、PWRの高浜1号機が104.6%の高利用率を達成、次いで高浜2号機および3号機(104.3%)、同4号機(104.0%)と続いた。BWRでは、女川3号機と柏崎刈羽6号機が、共に103.6%をマーク。続いて柏崎刈羽4号機が、101.5%だった。

  米国の10月利用率は79.6%

 米国の原子力エネルギー協会(NEI)の調べによると、10月の米国原子力発電所の設備利用率は79.6%で、昨年同期を1.2下回った。1月〜10月の利用率は86.4%で、前年同期比2.7ポイントのマイナスであった。また、10月の発電電力量は、587億kWhであった。


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