[原子力産業新聞] 2003年12月11日 第2214号 <2面>

[中部、北陸、関電] 地域振興、今後も誠意を持って

【13日共同】珠洲原子力発電所の実質断念についての関西、中部、北陸3電力社長の記者会見の一問一答は次の通り。

−凍結の理由は。

新木富士雄・北陸電社長 電力需要は地盤沈下しており、自由化も進展する。地元で立地可能性調査にも入れないという事情もあり、厳しい経営環境で計画を続けていけないと判断した。

藤洋作・関電社長 協議した結果、今後の見通しが立たないため凍結との苦渋の決断をした。地元住民には今までの協力を深く感謝すると同時に、残念な気持ちがある。

−凍結の期限は。

新木社長 先行きの見通しは全くたたず、期限はない。3社とも来年度の供給計画には珠洲原子力発電所については記載しない。

−地元への対応は。

川口文夫・中部電社長 わたし自身がどう動くかを含め検討したい。今後3社で誠意をもって考えたい。

−交付金が止まるが、3社は地域振興策に出資するのか。

川口社長 これまで3社で申し入れてきたので、今後も3社で協調する。話し合いはこれから着手する。

−なぜ中止や断念ではなく凍結なのか。

川口社長 時間軸の中で考えた。現時点では凍結ということだ。


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