[原子力産業新聞] 2003年12月11日 第2214号 <2面>

[中川経産相] エネ政策に影響なし

 珠洲原子力発電所の建設凍結について、中川昭一経済産業大臣は5日閣議後の会見で、記者団からの「日本のエネルギー政策への影響等、どういうものがあると考えるか」との質問に対し、「この件が直接的にエネルギーに大きな影響を与えるということはない」との見解を述べた。

 同相はまた、「長い間いろいろと電力会社と地元等との話し合いが行われてきたわけであるが、凍結という一つの結論に至ったということであって、あくまでも電力会社の判断であり、地元との話し合いを今後よく進めるようにすべきであると思っている」と強調。

 一方で、「地元からはポスト原子力発電所の振興策を求める声も上がっている。国も一定程度関与していた関係上、何らかの対応策を検討されるのではないかという声も上がっているが」との質問については、地元からどういう話があるか、直接まだ聞いていないとした上で、仮にそういうことがあれば、「地元の皆さんには今まで長い間、話し合いの場に立っていただいていたわけだから、我々としても誠心誠意お聞きをしたいというふうに思っている」とした。


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