[原子力産業新聞] 2003年12月18日 第2215号 <3面>

[ウクライナ] IAEAから寿命延長で助言

【9日=松木良夫キエフ駐在員】ウクライナの原子力発電所の寿命延長計画について、国際的な標準と経験に沿った助言を行なうべく、IAEAが現在調査を行っている。11月24日から5日間、キエフで開かれた会合には、IAEA側団長として日本人職員の斎藤健彦氏が参加した。

 ウクライナでは、現在2基のVVER・440型原子炉及び11基のVVER・1000型原子炉が運転されているが、これらは、いずれも2011年から2025年の間に設計寿命の30年に達する。この為、ウクライナ政府は、現在これらの寿命延長を検討中。

 IAEAは、ウクライナのVVER型原子力発電所の寿命延長の前提として、これまでにIAEAが指摘してきたVVER・440型と1000型原子炉の問題点を全て解決し、国際レベルの原子力発電所運転管理・保守点検を続けることを強く要求している。


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