[原子力産業新聞] 2004年1月22日 第2219号 <2面>

[インドネシア研究技術大臣] 日本企業の協力に感謝状

 インドネシアのジャカルタ市内で12日、2003年度FNCA研究炉利用ワークショップが開催された。その開会式で、FNCAプロジェクトとして行なわれているテクネチウム(Tc-99m)製造技術の研究開発協力への功績に対し、インドネシアのハッタ研究技術大臣(=写真左)から、渇サ研の蓼沼社長に、感謝状が授与された。

 

 Tc-99mは、ガンマカメラ用の造影剤として世界的に広く使われており、核医学診断に不可欠なラジオアイソトープだが、アジア各国ではほとんどを輸入に依存しており、安定供給やコストの面で問題を残す。

 日本原子力研究所と化研が共同で研究開発した、高分子ジルコニウム化合物(PZC)を吸着剤として用いる製造法は、従来法に比べて核物質管理や放射性廃棄物管理の面で利点が多い。途上国が自国の研究炉を用いて(n,γ)反応でMo-99を製造、Tc-99mの原料として利用でき、途上国に適している。FNCA参加の8か国では、2001年から、文科省と日本の原研の支援を得て、このプロジェクトを開始。同プロジェクトでは、化研、インドネシア原子力庁(BATAN)、原研が中心となり、技術の実証へ向けて共同研究を行って来た。その結果、昨年末に自動充填装置を用いての実験に成功。今後は工程の標準化や医薬品としての品質確保に向けて、FNCA各国でさらに共同開発を進め、各国への普及をめざす意向だ。


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