[原子力産業新聞] 2004年1月29日 第2220号 <2面>

[中部電力] 浜岡1号の点検を延長

 中部電力は23日、今年3月下旬までに終了する予定としていた浜岡原子力発電所1号機(BWR、54万キロワット)の、第19回定期点検中に実施する作業終了時期を、延長すると発表した。

 シュラウドサポートリング等で確認されたひび割れの調査および評価や、高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検等に相当の期間を要すること、更にはひび割れが確認されている再循環系配管の取替工事期間を考慮したためで、延長する期間は、今後の確定的な工程を設定することが現時点では困難であることから、当面は20004年度末までとしている。

 なお今後の主な点検作業としては、@シュラウドサポートリングの金属サンプル調査および健全性評価A高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検および確認されたひび割れの詳細調査・評価Bシュラウドの全溶接線の点検――が予定されている。


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