[原子力産業新聞] 2004年2月5日 第2221号 <1面>

[日本原燃] ウラン試験4月に延期

 日本原燃は1月30日、経済産業省に対し六ヶ所再処理施設の工事計画を変更する届出を提出したと発表した。1月から開始予定としていたウラン試験を今年4月に、アクティブ試験も来年2月から同4月に変更した。竣工予定の2006年7月は変更しない。

 今回の延期は、品質保証体制の点検作業の遅れに伴うもの。従来計画では現品検査の結果も踏まえた品質保証体制の取りまとめを1月中に終える予定であったが、1月末時点で現品検査を完了していない状況。また、ウラン検査の開始には地元自治体との安全協定締結が必要で、これに必要な時間も考慮した。試験開始の延期を試験期間の短縮で補う計画で、ウラン試験期間は従来計画の13か月を12か月に、アクティブ試験期間は同じく17か月を15か月に短縮する予定。先月、原子力安全・保安院に報告書を提出した化学試験の知見などで、試験期間を短縮するとしている。

 今回の日程の変更は昨年9月に続くもので、この際には各試験の時期とともに、竣工時期も1年延期し、2006年7月とした。なお、使用済み燃料受入・貯蔵施設のライニング補修、埋込金物の一部後打ち金物設定作業は1月末までに完了している。


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