[原子力産業新聞] 2004年2月12日 第2222号 <2面>

[日本原燃] ウラン試験計画書を提出

 日本原燃は四日、同社が青森県六ケ所村に建設中の使用済み燃料再処理工場(2006年7月運転開始予定)で4月から予定しているウラン試験の計画書を、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。

 同施設では2002年11月〜昨年12月にかけ、化学試験を実施。今年1月22日には、保安院に同試験の報告書を提出している(4面に概要を掲載)。

 引き続き四月から行われるウラン試験は、使用済み核燃料の代わりに劣化ウランを用いたウラン粉末、ウラン溶液および模擬ウラン集合体に加え、分析用の標準核燃料物質を用いて実施される試験運転。通水作動試験から始まった一連の試験の最終段階となる「アクティブ試験」の前段階試験にあたり、期間は12か月。@安全機能および再処理施設設備本体等の性能確認A設備の不具合等の早期発見と是正――を目的に、機器単体の調整、系統試験、系統包括試験、外乱試験等を経て、工場全体での最終確認である総合確認試験が実施される予定だ。

 なお同試験は1月に開始の予定だったが、原燃では品質保障体制の点検作業の遅れにともない1月30日に、保安院に対して工事計画の変更を届けている。


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.