[原子力産業新聞] 2004年2月19日 第2223号 <4面>

[日本原子力学会] 「第36回学会賞」を決定

 日本原子力学会はこのほど、「第36回(2003年度)日本原子力学会賞」を決定した。

 この賞は、同学会創立10周年記念事業の一端として1968年から実施しているもので、原子力平和利用に関する学術および技術上の優秀な成果、ならびに優れた貢献を行った人に与えられるもの。

 今年度は、学術業績賞・特賞に、小林捷平氏(京都大学)の「マイナ−アクチニド及び長寿命核分裂生成物核種の核デ−タに関する実験研究」が選ばれたほか、論文賞には、正木圭氏・後藤純孝氏(原研)、杉山一慶氏(名古屋大学)の「JT−60U第1壁におけるトリチウム分布」、山中伸介氏・瀬戸山大吾氏(大阪大学)、黒田雅利氏(マンチェスタ−大学)の「ジルコニウム水素化物および水素固溶体の機械的性質」など6件が選ばれた。また、貢献賞には九州電力玄海原子力発電所の「玄海エネルギ−パ−クにおける広報活動」、堀雅夫氏(原子力システム研究懇話会)の「国際的学会活動への貢献」の2件が選ばれたほか、技術賞5件、学術業績賞2件、技術開発賞3件、奨励賞4件の総数23件(受賞者36名、4団体)が受賞した。

 贈呈式は、3月29日に岡山大学津島キャンパスにて開催される原子力学会「2004年春の年会」で行われる。


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