[原子力産業新聞] 2004年3月4日 第2225号 <1面>

[九州電力] プルサーマル オープンに推進 2010年までに実施目指す

 九州電力は、同社が2010年までの開始を予定しているプルサーマルについて、早期実現を目指して活動を行う方針だ。

 同社の松下清彦取締役・原子力発電本部長は一日夕、同社の原子力発電所でのプルサーマル実施について、なるべく早く地元に正式な申し入れをしたいとの意向を明らかにするとともに、理解促進活動においては水面下の交渉ではなく、説明会などを通じた地元にオープンな形で進めたいとの方針を披露。要請があれば、地元の議会での説明にも応じるとしたという。

 現在、九電のプルサーマル実施は、川内市が@原子炉増設の環境調査を進めているA市町村合併を控えている――ことから、玄海発電所が有力視されている。しかし実際のところ「基本的なスタンスは決まっていない(九電関係者)」ため、同社では今後、実施プラント決定をはじめ、説明会の開催、MOX燃料製造の海外発注など、「2010年までの早い時期」のプルサーマル開始に向けた諸活動を、精力的に進めるものと見られている。


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