[原子力産業新聞] 2004年3月4日 第2225号 <1面>

[訃報] 飯島宗一原産副会長が死去

 日本原子力産業会議副会長の飯島宗一氏(=写真)が、1日午前5時45分、胸膜炎による呼吸不全のため名古屋市千種区の病院で死去した。享年81歳。飯島氏は長野県出身、1946年に名古屋大医学部を卒業。広島大学で原爆症を研究し、69年、広大学長に就任。その後名古屋大学に移り、81年から6年間、学長を務めた。1994年6月から原産副会長。

 医学者の立場から核兵器廃絶を訴え、集会やシンポジウムで「核時代の医師の役割」を語り続けた。96年に勲一等瑞宝章を受賞。アララギ派の歌人として知られ、昭和天皇をしのぶ歌会では召人を務めた。

 通夜は1日午後6時から自由ケ丘愛昇殿で、葬儀・告別式は2日午後1時から名古屋市千種区の自由ケ丘愛昇殿で営まれた。喪主は妻寿子(ひさこ)さん。


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