[原子力産業新聞] 2004年3月4日 第2225号 <3面>

[米NRC] 遠心法試験プラントに許可

 米原子力規制委員会(NRC)は、2月24日、米濃縮会社(USEC)の遠心分離法リードカスケード施設建設に建設許可を発給した。これは同社が昨年2月12日に申請していたもので、オハイオ州パイクトンのポーツマス・ガス拡散工場サイトに、遠心分離法ウラン濃縮の試験・実証施設として建設するもの。

 この施設は、米エネルギー省(DOE)が開発した遠心分離技術を基礎に、240機のフルスケール遠心分離機で構成されている。今回の許認可により、同施設は最高250キログラムの六フッ化ウランを、5年間利用できる。

 USECは、遠心分離法による商業用ウラン濃縮工場の建設を計画している。今年1月12日、USECはこの遠心分離工場をパイクトンサイトに建設すると発表。USECは8月に、この商業用濃縮施設の許認可申請をNRCに提出する予定だ。


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