[原子力産業新聞] 2004年3月11日 第2226号 <1面>

[東京電力] 原子力関係内部告発をHPで公開

 東京電力は5日、同社の原子力発電所等に関する内部告発の公表を、同社ホームページ上で開始した。

 東電社内の業務運営などにおける企業倫理問題の相談を受け付ける目的で、2002年10月より同社が設置している「企業倫理相談窓口」に寄せられた社内外からの指摘のうち、同社原子力発電所等に関する内部告発について公開を開始したもので、公開により立地地域ならびに社会からの信頼、安全・安心の確保をねらう。東電では、今後は毎月上旬に前月1か月分の簡単な分類程度を公開し、調査がまとまり次第、概要を公開することにしている。

 今回公表されたのは、今年2月の受付状況(0件)と、「柏崎刈羽原子力発電所3号機の可燃性ガス濃度制御系に関するもの他1件のご指摘について」(2002年11月18日)等、02年10月から04年2月末までに受け付けた6件。うち3件は既に公表されていたが、残り3件は初公表。

 6件のうち5件については「不適切な面はなかった」とする調査結果が、また福島第2の件では「1部不適切な面があった」とする調査結果が掲載されている。


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