[原子力産業新聞] 2004年3月11日 第2226号 <2面>

[大間町] Jパワーに財政支援を正式要請

【2日共同】青森県大間町の浅見恒吉町長は2日、大間原子力発電所を建設している電源開発(Jパワー)の中垣喜彦社長に対し、大間原子力発電所の運転開始時期の延期に伴う臨時財政支援を要請した。

 浅見町長は、14人の同町議団とともに東京・銀座のJパワー本社を訪れ、「(原子力発電所が運転を始め、固定資産税収入などが見込める)2012年度までの支援をお願いしたい」と求めた。これに対し、中垣社長は「当社も経営環境が厳しく、コスト削減の最中。長期的支援には応じられない」とした上で、着工までの04、05年度に限り「名目が立つ範囲で応分の協力はする」と答えた。

 大間原子力発電所は当初、04年度の運転開始を予定していたが、用地買収の難航などにより段階的に12年3月まで延期。大間町は税収の見通しが大幅に崩れ、12年度には累積赤字が最大で20億円規模に膨らむと懸念されている。


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