[原子力産業新聞] 2004年3月18日 第2227号 <1面>

[6ヶ所再処理検討会] 原燃の品質保証体制承認へ

 6ヶ所再処理施設総点検に関する検討会は10日、第10回会合を開催し、原子力安全・保安院の「点検結果報告書に対する評価案」を審議した。保安院は同案で、日本原燃の品質保証体制について「実効的な品質保証活動を期待できる体制が整備された」と評価、検討会もほぼ同意した。最終案は今月30日に開催予定の次回会合に諮り、了承される見通し。

 今会合で日本原燃は、「再処理施設品質保証体制点検結果報告書の改定案」を提出した。2月13日提出の結果報告書と同29日提出の追加報告をまとめるとともに、一部内容を追加したもの。

 保安院が今会合に提出した評価案は、この改訂案に対するもの。それによると、前回不十分な点があると指摘した、品質保証に関する認識、文書類の整備、社長の主導的役割、人的資源の確保及び育成などについて、「今後、実効性を見守る必要はあるが現時点で改善策として妥当」と評価。検討会の委員から内部告発、人事評価などの内容に関して改善が必要では、との意見も一部出されたが、全体として保安院の評価案にほぼ同意した。


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