[原子力産業新聞] 2004年3月18日 第2227号 <3面>

[ロシア] 原子力省を廃止 「原子力機関」を創設

 ロシアのプーチン大統領は9日「連邦行政機関の構造について」と題する大統領令に署名、30あった省を17に削減した。原子力省(MINATOM)は、新設される「産業・エネルギー省」の下で「連邦原子力機関(FAEA)」に再編される。核兵器製造等の軍事業務は、原子力省から国防省に分離・移管される。

 産業・エネルギー省の大臣にはV・クリステンコ前大統領補佐官が就任した。フラトコフ新首相は15日、連邦原子力機関の長官に、A.ルミャンツェフ前原子力省大臣を指名した。

 原子力規制機関の「原子力放射線安全国家委員会(GAN)」は、「連邦原子力監督庁」として、産業・エネルギー省の下に置かれる。同庁の長官にはアンドレイ・マリシェフ氏が就任する。マリシェフ氏は1959年生まれ。モスクワ・エネルギー工科大学を卒業後、1997年に国家研究開発機関の事務局長、2002年には原子力省副大臣を務め、2003年からはGAN委員長。


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