[原子力産業新聞] 2004年3月18日 第2227号 <3面>

[米国家安保会議] リビアの遠心分離機公開

【オークリッジ(米テネシー州)15日共同】米国家安全保障会議(NSC)は15日、米テネシー州オークリッジにある米エネルギー省管轄の核施設「Y12」で、リビアが核兵器開発用に所有していた「P1」タイプと呼ばれる遠心分離機の主要部品一式を一部報道関係者に初公開した。公開されたのは核兵器製造に必要な高濃縮ウランをつくるためのガス遠心分離機の部品。直径約20センチメートル、高さ約2メートルでアルミニウム製の円筒状の部品12個が公開された。

 米政府は昨年12月、リビアが大量破壊兵器の完全放棄を宣言したことを受け、今月に入り、同国の施設に保管されていた遠心分離機など大量破壊兵器に関する部品の米国への搬送作業を完了。一部が公開された。米国へ搬送された遠心分離機にはP1より高性能な「P2」タイプ約4000個以上に相当する部品も含まれている。


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