[原子力産業新聞] 2004年3月18日 第2227号 <4面>

[電工会] 小型加速器懇談会を新設

 日本電機工業会は、産業用小型加速器懇談会をこのほど新設し、原子力事業の拡充強化を図ることとなった。

 加速器は「工業」(材料の高度化、殺滅菌等)、「農業・食糧」(食品照射や品種改良等)、「環境」(排ガス浄化、工業排水浄化等)、「医療」の分野で利用されているが、わが国には未だ加速器を製造する企業で構成する工業会が無い状況にあった。このため同工業会では、従来の原子力発電システム・機器事業に加え、原子力の応用分野としての加速器の将来性に鑑み、原子力業務委員会の下部に同懇談会を設置したもの。

 同懇談会の構成メンバーは、同工業会会員会社の原子力プラント・機器メーカー9社(川崎重工業、神戸製鋼所、住友重機械工業、東芝、石川島播磨重工業、ニチコン、日立エンジニアリングサービス、日立製作所、3菱電機)の部課長クラス。同工業会によると、当面の活動として16年度は勉強会、広報活動を中心に、生産統計やユーザー調査などについても検討する予定。17年度以降に正規の委員会へと改組し、会員内外メーカーから新会員を募り、関係官庁への提言や他団体との連携活動へと展開を図りたいとしている。


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