[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <2面>

[東京電力] シュラウド健全性の監視継続

17日に約1年半ぶりに原子炉を再起動させていた、東京電力の福島第1原子力発電所4号機(BWR、78万4000kW=写真)は22日、発電を再開した。同社では今後、定格出力まで発電量を増加させたのち、所管官庁の総合負荷性能検査を受け、4月下旬頃に定期検査を終了する予定としている。

また同4号機発電再開に関連して、東電では同日、定期検査期間中に確認され、ひびの除去ならびに除去部表面の応力緩和措置を実施したシュラウド溶接線(H4)近傍のひび(1箇所)について、@運転中においては炉心流量、炉心支持板差圧などのパラメーターを毎日確認することにより、シュラウド機能の健全性を監視A点検については、次回定期検査時にひび除去部の目視点検を実施するとともに、次回定期検査以降は当面の間、隔年で点検を実施し、ひび発生の有無等当該部の健全性確認を行うとともに、安全上の知見の蓄積に努める――との対応策を発表している。


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