[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <2面>

[原子力安全・保安院] 原燃・再処理工場「ウラン試験計画書確認結果」で審議

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の核燃料サイクル安全小委員会は19日、第5回会合を開催し、原子力安全・保安院の「日本原燃再処理施設ウラン試験計画書の確認結果」について審議した。保安院は、確認結果で計画は妥当と評価したが、同小委もこれを了承した。

会合では日本原燃がウラン試験計画書の改訂版について説明。続いて保安院がこの改訂版の内容を確認した結果を示した。確認作業は、同小委員会が2002年8月に取りまとめた「試験運転計画の確認の基本方針及び使用前検査の進め方(小委員会報告)」に沿って、書面確認及び事業者からの聴取により実施。安全対策、核的・化学的・熱的な条件及び制限、放射線管理、廃棄物の廃棄など同計画書を妥当と判断している。

試験中に使用する劣化ウランは約53トンUで、このうち模擬ウラン燃料集合体が約27トンU、ウラン粉末が約26トンU。分析機器の較正を行うためウラン標準資料も使用する。

なお、小委員会報告では、規制当局に対し、試験への立会及びその際の再処理WGなど専門家の参画さらには事業者技術審査メンバーからの説明聴取を求めており、これらについては今後、保安院で検討、実施を計画している。


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