[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <2面>

[福井県] 高浜プルサーマル了承を正式伝達

【20日共同】関西電力高浜発電所(福井県高浜町)でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサーマル計画について、福井県の西川一誠知事は20日、県庁を訪れた関電の藤洋作社長に、計画再開を了承すると正式に伝えた。

関電はこれを受け、今月中にも海外のメーカーとMOX燃料の加工契約を結び、国などの検査を経て、2007年の国内初実施を目指す。

知事との面会後、記者会見した藤社長は、プルサーマル計画について「どこかでスタートすることが国策である核燃料サイクルの推進のため大事なことだ」と述べた。

燃料加工先については、地元感情を考慮し、データをねつ造したメーカーとは別のフランス核燃料会社(COGEMA)との交渉が軸になるとみられるが、社長は「現時点で(ねつ造をしたメーカーを)完全に除外していない。少しでも安全なものを求める」と明言を避けた。


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