[原子力産業新聞] 2004年4月15日 第2231号 <2面>

[原子力委員会] 加速器検討会、現状と将来で報告書策定

 原子力委員会研究開発専門部会の加速器検討会は、「加速器の現状と将来(案)」を取りまとめた。

 この報告書は、2001年10月に設置された同検討会における審議内容をまとめたもの。科学技術と加速器、我が国における加速器利用研究、大型加速器計画のフォローアップ、加速器利用研究の推進、まとめと提言などの各章で構成。加速器とは何かから先端技術まで、わかり易く解説した。

 大型加速器計画のフォローアップでは、大強度陽子加速器(JPARC)、RIビーム加速器(RIBF)、大型放射光施設(SPring8)、重粒子線がん治療装置(HIMAC)の4プロジェクトの内容および今後の展開と課題について詳細に記述している。

 提言は、(1)社会の科学的好奇心を呼び起こすための広報活動の一層の充実(2)大学におけるカリキュラム強化などによる人材の育成(3)エキスパートで構成した評価組織による研究開発状況の定期的評価(4)国際分担の明確化(5)建設請負方式や建設分担方式など新しい建設方式の検討(6)組織間の連携強化F産官学連携の強化と規制緩和―など。


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