[原子力産業新聞] 2004年4月30日 第2233号 <1面>

2010年度までに玄海3でプルサーマル

 九州電力は28日、同日午前に開かれた取締役会において、玄海原子力発電所3号機(PWR、118万kW)でのプルサーマル計画を、2010年度までに実施することを決めた。同日午後には、松尾新吾社長が佐賀県の古川康知事を、また松本茂彦副社長が玄海町の寺田司町長をそれぞれ訪ね、計画の決定についての報告を行った。

 ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を軽水炉で利用する同計画を巡っては、関西電力が高浜原子力発電所での実施に向けて、フランス核燃料会社(COGEMA)と燃料加工契約を結んでいる。九電の計画実施が決まれば、全国で2例目となる。

 なお9電では、今後準備が整い次第、原子炉等規制法に基づく国への原子炉設置変更許可申請を行うとともに、安全協定に基づく事前了解願いを、佐賀県および玄海町に提出する方針だ。


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