[原子力産業新聞] 2004年5月20日 第2235号 <1面>

[政府]2002年度CO2排出量が前年度2.2%増

【17日共同】二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの2002年度の国内総排出量が、前年度比で2.2%増加したことが17日までの政府集計で分かった。東京電力の原子力発電所の大半が停止した影響で、火力発電などへの依存度が高まったためとみられる。京都議定書が基準年とする1990年度からは7.6%も超過。日本に義務付けられた同年比6%減の削減目標達成は一層難しくなった形だ。

集計によると、総排出量(CO2換算)は13億3100万トン。冷夏や景気悪化で01年度は排出量が減少していたが、再び増加に転じた。総排出量のうち、電力やガスなどエネルギー消費に伴って出るCO2が11億6000万トンを占めた。


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