[原子力産業新聞] 2004年5月20日 第2235号 <3面>

[米・NEI] 産業界指導者 原子力のビジョン語る

米国原子力エネルギー協会(NEI)の年次総会が、5月12〜14日にかけて、ニューオーリンズにて開催された。欧州、日本からの参加者を含め、約300名の産業界ならびに米国政界のトップが出席し、原子力産業の将来について明るいビジョンを述べた。

米政府からは、エバンズ商務長官をはじめ、ディアス原子力規制委員会(NRC)委員長、マクスラロー・エネルギー省(DOE)副長官らが講演、ともにエネルギー安全保障のための原子力の重要性を強調した。

産業界からは、仏アレバ社のローベルジョン会長が講演、米国、欧州における新規原子力発電所建設の重要性について指摘するとともに、地球環境問題、経済性および原子力による電力の安定供給が、昨今のパブリック・アクセプタンス改善を可能にしたとした。

コルビンNEI理事長は挨拶の中で、1994年にNEIが設立された際、原子力の将来が不透明だったことをふり返り、今日、電力各社の合併により、原子力の競争力が強化され、当時のビジョンが達成されたと強調した。


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