[原子力産業新聞] 2004年5月20日 第2235号 <4面>

[高エネルギー加速器研] X線マイクロビーム細胞照射装置を開発

高エネルギー加速器研究機構は、このほど低線量放射線の生物影響を研究するための放射光単色X線マイクロビーム細胞照射装置を世界に先駆けて開発し、放射光研究施設に設置した。

最近、低線量放射線の生物への影響に対する関心が益々高まっているが、低線量での細胞の応答を研究するには細胞を個別に識別し、各細胞への放射線量の制御や測定が必要となる。

現在は数百個/時間の速度で照射可能だが、生存率などのデータをより高い精度で求めるには、一層の高速化が必要としており、今年の夏からは集光光学系を搭載することで1000個/時間の細胞照射を可能にする計画。


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