[原子力産業新聞] 2004年5月27日 第2236号 <3面>

[英BNFL] 浄化事業で新会社

 英原子燃料公社(BNFL)はこのほど、英国および欧州と米国で原子力浄化事業を行うため、BNFLグループの一部として、ブリティッシュ・ニュークリア・グループ(BNG)を、新たに創設した。BNGは、2005年4月1日に設立される原子力廃止措置機関(NDA)の浄化計画を実施する一方で、英国、欧州、日本、米国の既存顧客へのサービスを提供する。BNGは、2005年4月1日から独立企業として新規競争市場に参入するが、準備期間中、BNGはBNFLの事業グループとして運営を行う。

 英国のエネルギー法案が議会を通過次第、2005年4月1日にBNFLの国内資産と負債の過半数はNDAに移管される。NDAは英国の原子力サイトの浄化に関する全体的な管理と指示を行う。浄化計画は、完了までに百年以上かかるものとみられる。

 NDAは自らは浄化作業は行わず、各サイトの浄化計画に責任を持つサイト許認可取得者と契約を結ぶ。NDAが浄化計画の戦略的管理に集中するため、戦略・計画と実施が分離されている。


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