[原子力産業新聞] 2004年6月3日 第2237号 <1面>

[原子力安全・保安院] 3基に「B」評定

原子力安全・保安院は5月28日、新制度による初めての定期安全管理審査評定として、九州電力玄海4号機、関西電力美浜1号機、高浜3号機の結果を発表、いずれもBとの評定を行った。3基とも軽微な不適合はあるが、品質マネージメントシステムは機能していると評価された。

同審査を実施する原子力安全基盤機構は、審査基準に基づき延べ300以上の審査項目を設定。玄海4号機は、改善が必要と判断された項目が12項目で、このうち6項目は審査期間中に是正し不適合を解消。美浜1号機は同15項目で12項目を、高浜3号機が14項目で13項目を解消した。各発電所とも、残項目は規程類の表現不足や一部不適運用で、新検査制度への移行に伴う初期事象。

原子力発電所の定期安全管理審査は昨年10月施行の改正電気事業法により新たに導入された制度。原子力安全基盤機構が定期事業者検査の実施組織、検査方法、行程管理、検査の教育訓練などが電気技術規程を満たしているか審査する。審査結果は経済産業大臣に通知され、国は同結果に基づきA、B、Cの3段階で評定し、事業者に通知する。


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