[原子力産業新聞] 2004年6月10日 第2238号 <2面>

[原子力安全委員会] クリアランス分科会が初会合

原子力安全委員会は4日、4月1日に同委が決定した専門部会等の構成変更に基づき、放射性廃棄物・廃止措置専門部会に所属するクリアランス分科会を発足させ、初会合を開催した。変更前からは、通算10回目の会合。

分科会の検討課題は、主な原子炉施設や高速炉等、核燃料使用施設の3分野のクリアランスレベルに関して取りまとめられた安全委報告書について、国際原子力機関(IAEA)の「規制除外、規制免除及びクリアランスの概念と適用」(ドラフト安全指針、DS161)を含む最新の知見の取り込みなど、反映すべき事項について調査・審議すること。期間は6か月程度で、4回の会合を予定している。

IAEAドラフト安全指針は00年9月の総会決議で、原子力事故による汚染地域からの商品(時に食品、木材)の円滑な国際貿易のために商品中の放射性物質レベルの策定が求められたことを契機に、IAEAの各委員会の審議を経て報告書が作成され、今月中にも出版承認される運び。

会合では、小佐古敏荘・東大原子力研究総合センター助教授を主査に選出したほか、会の調査審議の進め方等について意見交換した。


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