[原子力産業新聞] 2004年6月10日 第2238号 <2面>

[原子力委員会] 近藤委員長が方針示す 重要テーマは早期に審議

原子力委員会の近藤駿介委員長は1日、今後の長計策定方針について、@重要な特定テーマは早期に審議を進めるA長計策定会議設置後も「長計についてご意見を聴く会」の場を継続する――など明らかにした。

1日開催の定例会議後の記者懇談会で述べたもの。重点的に早期に審議を進める特定テーマは、ご意見を聴く会でも様々な意見が交錯した核燃料サイクル関連の政策になる見通し。同政策については、先月21日開催の総合資源エネルギー調査会・電気事業分科会で「バックエンドの費用回収・積み立て方式の決定は、再処理に関する原子力委員会の決定を待つべき」との意見も出された。

ご意見を聴く会は、これまで15回開催。「今後、多くの意見交換や検討は策定会議で行うことになるが、原子力委員会として、聴く会の仕組みを継続、より多様な意見を聴き、策定会議に反映させたい」(同)としている。策定会議は30名前後の委員で構成、開催頻度がある程度限られるため、聴く会との一部並行的な開催により、多様な議論を効率的に進める意向。

長計策定の日程については、「議論の進み方によるが、来年11月までには取りまとめる」(同)とした。


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