[原子力産業新聞] 2004年6月10日 第2238号 <2面>

[原子力委員会] ベトナムで要人と会見 セミナーで講演も

原子力委員会の町委員は、5月25日から28日までベトナムを訪れ、政府要人と会談、併せて国際原子力発電技術展示会セミナーで講演した。

会談したのはキエム副首相、工業省のハイ大臣、科学技術省のハイ副大臣、共産党中央科学教育委員会のフン副委員長など。ともに原子力分野での日本の協力に謝意を表するとともに、協力の継続を要請された。

ベトナムの1人当たりの年間電力消費量は329kWhと日本の4%あまりだが、今後20年で約4倍に増加する見通し。政府は2020年までに5%程度の構成比で原子力導入を計画しており、02年から日本の民間企業の協力を得て予備的可能性調査を実施した。同調査は最近完了、近く政府に提出され検討の後、国会審議で承認されれば、本格的な可能性調査を開始する予定。最近の世論調査では原子力発電所建設賛成が70%以上を占めるという。

セミナーでは日本の原子力・エネルギー政策とともに日本型ABWR・APWRについても説明した。


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