[原子力産業新聞] 2004年6月10日 第2238号 <2面>

[北陸電力] 復水器に僅かに海水が混入

定格熱出力一定運転中の北陸電力・志賀発電所1号機(BWR、54万kW)において、4日午前8時頃より、復水器出口導電率がわずかに上昇していることが確認された事象について、同社は原因について、「復水器内の細管の内部を流れる海水が復水器内へわずかに混入している」と推定し、同日発表した。

復水は「復水脱塩装置」により塩分が除去された後に原子炉へ送られるが、北陸電では現在の混入量は復水脱塩装置2で十分除去できるものであることから、北陸電では今回の事象は直ちに原子炉への影響が生じるものではなく、また外部への放射能による影響はないとしている。


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