[原子力産業新聞] 2004年6月10日 第2238号 <3面>

[米・DOE] 核融合科学センターを設置

米エネルギー省(DOE)は、メリーランド大学・カリフォルニア大学ロサンジェルス(UCLA)とロチェスター大学に、それぞれ核融合科学センターを設立し、核融合プラズマ科学に重点を置いた研究を実施する。2つのセンターに、DOEは5年間で1200万ドル(約13億円)を拠出する見込み。

メリーランド大学とUCLAは共同で、「マルチスケール・プラズマ力学センター」を設立する。これには、プリンストン大学、MIT、ミシガン大学が参加、応用数学、プラズマ物理学などの専門知識を持つ科学者を一同に集め、プラズマ力学を研究する。同センターに対するDOE拠出は、5年間で総額640万ドル(約7億円)。

ロチェスター大学は、「極限物質・高速点火物理核融合センター」を設立。MIT、ゼネラル・アトミック社、カリフォルニア大学サンディエゴ校、オハイオ州立大学、UCLA、テキサス大学などが参加し、また、DOEの国家核安全保障管理局(NNSA)が協力する。同センターに対するDOE融資額は、5年間で総額550万ドル(約6億円)になる。


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.