[原子力産業新聞] 2004年6月10日 第2238号 <3面>

[米政府] 米国が核弾頭4割削減へ

【ワシントン4日共同】ブッシュ米政権は4日までに、米国が現在保有するすべての核弾頭約1万発のうち4割を2012年までに廃棄し、保管用も含め約6000発を中期的に温存させる新たな「備蓄核計画」を決定、米議会に機密報告書を提出した。米エネルギー省(DOE)傘下の核安全保障局(NNSA)当局者や米核戦略専門家が明らかにした。

NNSAのブルックス局長から説明を受けた核戦略専門家は、情報公開法で得た機密情報などから、現在ある1万500発のうち、約6000発が維持されると指摘。うち2200発を戦略核として配備し、戦術・戦域核に約1000発を温存、残りは予備用に保管されると説明した。


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