[原子力産業新聞] 2004年6月17日 第2239号 <2面>

[北海道電力] 泊2号機が発電再開

3月24日から第10回定期検査を実施している、北海道電力の泊発電所2号機(PWR、57万9000kW)について、同社は10日、13時に発電を再開し、負荷試験を開始したと発表した。

 今回の定検では燃料集合体の交換など通常の定検メニューに加え、昨年9月に発生した、再生熱交換器胴側出口配管からの一次冷却水の漏洩を受け、再生熱交換機を内筒のない構造のものへの交換が行われたほか、応力腐食割れの予防保全のため、抽出ライン配管のうち温度が高くかつ内部流体の溶存酸素濃度が高い可能性のある範囲の配管(再生熱交換器から非再生冷却器まで)を、より耐食性の優れた材質に変更するといった改造工事が行われた。また国からの指示による検査も実施されている。

 なお北電では、定検終了・営業運転を再開するのは、7月上旬を見込んでいる。


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