[原子力産業新聞] 2004年6月24日 第2240号 <1面>

[六ヶ所総点検検討会] 品質保証、トラブル対応等検討

 六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会は21日、第12回会合を開催し、品質保証体制改善策の実施状況、ウラン試験でのトラブル対応などを検討した。同検討会の親委員会にあたる保安部会・核燃料サイクル安全小委員会も22日、第7回会合を開催し、ウラン試験計画等について意見交換した。

 品質保証体制の改善では、保安院が同院としての確認状況、日本原燃の佐々木社長が品質保証室や品質保証に係わる顧問会の活動、品質保証重視の人員配置と人材育成など最近の進捗状況を報告した。

 ウラン試験で発生が予想されるトラブルと対応策は、日本原燃が6月10日に発表した内容を説明。委員からはトラブル公表体制の確立、一般住民の視点を意識した説明などの要請があった。

 日本原燃は6月からウラン試験開始を予定。17日には第1グループ管理区域の分析、ウラン脱硝、低レベル廃液処理、同廃棄物処理、ウラン酸化物貯蔵などの建屋に関する保安規程が認可された。今後、第2、第3グループ管理区域の同規程の審査も予定されている。一方、自治体との安全協定締結は、青森県の対応を見守るという状況だ。


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